ホメオパシーは200年以上前に、ドイツの医師ハーネマンが始めた医療です。
1812年 ナポレオンのロシア遠征でチフスが大流行した時に、当時の正統医学の病院で死亡率が52%だったのに、ホメオパシーの病院では死者がゼロだったことから注目を浴び始めました。
19世紀中頃には、ホメオパシーの学会もでき、正統医学と肩を並べる勢いでしたが、1883年パスツールが病原菌を発見し、ペニシリンなど抗生物質などが普及してくると、時代遅れの医療として扱われるようになり、次第に衰退していきました。
しかし近年、人間をまるで機械の部品のように扱う治療に疑問を抱き、ホリスティックな医療を求める人が増えてきて、また注目を浴びつつあります。
とても残念な事に日本ではあまり馴染みのないホメオパシーですが、世界では多くの国で使われています。
・イギリスの王室は代々ホメオパシーの治療を受けています。
・ドイツではプロサッカーのチームドクターは90%以上がホメオパシーを使っています。
・フランスでは使われている全薬剤の30%がホメオパシー。
・インドではイギリス占領時代にホメオパシーが入ってきましたが、独立の時にガンジーがこの療法は残すと決め、今では現代医療と同じ位置付けで使われています。
ホメオパシーが他の代替療法や現代医学と大きく違うところは、症状を単に「悪いもの」「取り除かなければならないもの」「戦うもの」として捉えない所です。
健康な私たちは、生命エネルギーが余す所なく満ち満ちて循環している存在です。
ところがそのエネルギーが何んらかの原因で乱されされた時、乱れは症状となって、私たちにお知らせをしてくれます。
それが病の状態です。
ちょうど池に落ちた石が波紋を作るように、目にみえる形で教えてくれるのです。このままの生き方ではいけないよと、教えてくれているのです。
ですから症状とは痛くて苦しくて、ありがたくないけれど、本当はなくてはならないありがたいものなのです。
残念ながら今の医療はその表面に現れた症状を、無くす(実際はほとんど一時的な抑圧)ことだけを目的としていることが多いのです。傾いた身体を一時的に突っ張り棒でまっすぐにしているようなものなのです。
それに比べてホメオパシーは、自力でまっすぐ立てるように、自己の治癒力が発動するように導きます。
ではどうやって乱れた生命エネルギーを元の姿に戻すのでしょうか?
そこで登場するのがあなたの「似たもの」であるレメディです。
あなたと似た症状を起こすことができるレメディを選んで摂っていただくことで、あなたの本来持っている自然治癒力を目覚めさせるのです。
今自分が病の状態であることをまるで鏡を見るように、生命エネルギーが自覚して、傾いた体を自発的に元に戻そうとするのです。
だからホメオパシーで起きる治癒は優しくて永続的。病が治って元の状態に戻るのではなく、より幸せに向かっていく治療法です。