200年余り前に、ドイツのハーネマン医師によって体系づけられた療法です。日本では「類似療法」と呼ばれています
。
この世界に全く同じもの、全く反対のものは多くは存在しません。でも似たものは無限にあります。
その治療は、ただ病気(症状)を消すのではなく、自分の中に新しい健康を打ち立ててくれるものです。病気になる前に戻るのではなく、より健康になり、人生の質を上げてくれるものです。
日本ではあまり知られていませんが、世界
各国で広く使われています。
ドイツ 2014年の調査では約60%の人がホ
メオパシーを使用したことがあると回答。
有名サッカーチームのチームドクターが
ほぼ全員ホメオパシーを使っていること
が話題になる。
フランス フランスで使われる全薬剤の30%
はホメオパシーのレメディ。
健康保険の適用。
イギリス 皇室で愛用されている。エリザベス
女王の侍医のトップはホメオパス。
健康保険の適用。
インド ガンジーが国の医療として推奨した。
マザーテレサも貧しい人のために使用した。
現代医療と同じ位置づけでレベルの高い
ホメオパシーが行われている。
・ハーネマンの物語
ホメオパシーが始まった頃の医療は、病気の人から
血を取り除く瀉血治療が中心で、水銀やヒ素などを
大量に使うなど荒っぽい治療が正統医療とされてい
ました。「医師は患者にとって有害と知る方法を決
してとらない」という、ヒポクラテスの誓いに共感
し理想としていたハーネマンは、当時の正統医学
に失望し、医師をやめてしまいます。
その後生計を立てるために、外国の医学書を翻訳し
ていたハーネマンはマラリアの特効薬キナの皮につ
いての記述から、ある発見をします。
・「似た苦しみが似た苦しみを治す」
その医学書には「キナ皮の苦味が胃を収れんさせて
マラリアを治癒する」とありましたが、実証主義の
ハーネマンはすでにキナの皮以外の苦い薬を患者に
試していて、苦いから効く訳ではないことがわかっ
ていました。
そこで、キナ皮がどんな作用があるのか知るために、
自分で摂ってみたのです。
すると、寒気、発熱、大量の汗、衰弱というような
マラリアそっくりの症状が現れ、しばらくすると消
えるということが繰り返し起こったのです。
何度やっても、他の人で試しても同じことが起きま
した。
そしてハーネマンは、「健康な人に与えて、ある症
状を引き起こせるものは、それと似た症状を持つ人
を癒すことができる。」
と確信したのです。